「経営や補助金の相談に行きたいけれど、支援機関の違いがわからない!」
「似たような名前の支援機関が多くて、何がなんだか……特徴とかあるの?」
そんな起業家や経営者の皆さんの声を受けて、「おしえて!支援機関さん」では、I-Portに加盟していただいている支援機関それぞれの特徴や普段どんな仕事をしているのかについてお伝えします。
第3回目は「南信州・飯田産業センター」です。
旧飯田工業高校を活用した施設「エス・バード」の管理をしている団体ですが、その他にはどんなことをしているのでしょうか。
そもそも「南信州・飯田産業センター」ってなに?
南信州・飯田産業センターとは、飯田下伊那地域の様々な「○○協同組合」といった地場産業団体や市町村などが出資して設立した、公益財団法人です。
「地域に根差した地場産業を軸とした地域ぐるみの産業振興」を目的に、以下のような事業を行なっています。
●商品開発・販路開拓支援、人材育成や情報提供のセミナー開催といったソフト事業
●多目的大ホールや貸会議室、コワーキングスペースの運営といったハード事業
●インキュベート施設を活用した研究開発型企業の伴走支援
また、関連団体として、以下に挙げるような数多くの産・官・学による連携プロジェクトの事務局も担っています。
●健康長寿を支える産業の創出を目指す「飯田メディカルバイオクラスター」
●企業連携による共同受発注窓口をしている「飯田ビジネスネットワーク支援センター」
●航空宇宙産業に連携して取り組む「飯田航空宇宙プロジェクト」
まさに、南信州エリアにおける中小企業の連係拠点と言えるでしょう。
……なんだか難しそうな話になってしまいましたが、管理している施設エス・バードの中には、地場産品が充実している売店「おいでなんしょ」や美味しい豚カツが食べられる地産地消(地賛地奨)のお店「3びきのこぶた」もあり、地元の方から観光客、はたまた取引先への手土産を調達する会社員まで、様々な方が利用しています。余談ですが、わたしの使っている飯田紬の名刺入れはこの売店で買いました(^-^;
具体的にどんなことをしてくれるの?
「その道のプロ」であるオーガナイザーのみなさんが導く販路開拓やマッチング、商品開発支援など、支援内容は多種多様。じつはI-Portにおいても、地域内企業とのマッチング、販路開拓などで大変助けていただいております。
詳しくは「百聞は一見に如かず」、過去の事例をご覧ください。
・電磁環境研究所(https://test.i-port.biz/p/2902/)
※生産工程や販売工程において地域内企業をマッチング、のちに資本提携も支援
・株式会社花井メディテック(https://test.i-port.biz/p/2821/)
※初めての自社ブランド製品としてハンドベルを企画・設計し商品化
・テクノウェイブサンワ有限会社(https://test.i-port.biz/p/2501)
※生産工程や販売工程において地域内連係をマッチング、のちに販路開拓も支援
・株式会社いいだクラフト(https://test.i-port.biz/p/1713/)
※3Dプリンターなど同社の特徴を把握し地域内企業をマッチング
・株式会社田中宗吉商店(https://test.i-port.biz/p/744/)
※デザインサポート事業を通じた水引加工品の商品開発支援
製造業を中心に多方面で協力してもらっている南信州・飯田産業センターですが、私が最も頼りにしているのは「オーガナイザーの皆さんが持っている情報の量と質、そして知識と熱量」です。一見怖そうなおじさま達ですが(失礼)、とても頼りになる方々なのです。
そんなオーガナイザーのお一人、久保田さんからコメントをいただきました!
「エス・バードB棟2Fに、飯田市工業課、(公財)南信州・飯田産業センター職員の皆さんと同居し、地元企業様の製品受発注や開発案件をサポートしている3名(木下、中島、久保田)がオーガナイザーとして常駐しています。
主に「ネスク-イイダ(共同受注グループ)」の地域内企業様(123社)への支援業務ですが、U・Iターン人材の技術面での相談窓口としても連携して対応させて頂いています。
私は、11年前にUターンして現在の仕事をしていますが、あわせて飯田市環境技術開発センター(インキュベーション施設:桐林)入居企業様の新規事業の支援と地域内への事業定着をお手伝いしています。(もちろん、「I-Port」に認定された企業様もです)
そのほか、企業様と地元高校生や専門校生をつなぐ活動にも参加し、課題研究やゼミの取組みにもご協力しています。相談したいことがありましたら、お気軽に声をかけてください。お待ちしています!!」
それではまた次回お会いしましょう!