「おいでなんしょー(いらっしゃい)」そう言って迎えてくれるじいちゃんとばあちゃんが飯田市の近くの松川町に住んでいます。 私にとって、飯田市と言って思い浮かぶのはりんごや人形劇、水引よりもまず「じいちゃんばあちゃんとお出かけした思い出」です。同じ長野県でもちょっと離れた場所に住んでいるじいちゃんばあちゃんだったので、2人の元に遊びに行くのはちょっと特別。飯田の街に遊びに行くのは更に特別。
そんな飯田の街を、久しぶりにじいちゃんばあちゃんとのんびり歩いてみたいと思います。 (今回、じいちゃんは前日に野良仕事頑張りすぎた為ちょっとお留守番。)
まず最初に行きたいな。と思い浮かんだのは「動物園」。あの頃も今も小さくて可愛い動物がいっぱい。6月なのに雨も降らずに、暑い日の夕方だったから動物たちも日陰に集まってゴロゴロ大きい動物園に行くと、狭いところに閉じ込められている気がして切ないけれど心なしかのんびりしてるここは、大人になっても良いな〜と。
ひとしきり動物たちを眺めた後は、奥にある遊具のコーナーへ。 お金を入れると(なんと50円)音楽流しながらゆらゆら動く車のコーナーもちゃんとまだありました。
そこに座ってるだけでご満悦だった。そんな記憶と共に歩いてみると、「変わってはいるけど、こんな感じだったなあ……」。と、とにかく懐かしい。
「ここへ来ると、ピャーッと走って行っちゃうから追いかけるの大変だったのよ。」と、ばあちゃん。
街の中で歩いている人も少ない、6月なのに蒸し暑い日でしたが、動物園のなかは平日の閉園間際でも子供達の声が聞こえてくる。そんな場所でした。
帰る前には、りんご並木も歩いてきました。「あの形の良いりんごは大きくなるけど、あのゴツゴツなのはダメだなあ。」そんな風にりんごの方を向いて喋っていると思ったら歩道沿いの大きくなりつつある雑草を引っこ抜いて歩くばあちゃん。ちょっと先にもご近所(だと思う)のおばあさんが同じ動きをしていたから、
「小さいけれど平和な景色を守る姿」を飯田での新しい思い出にとっておこう。と思いながら帰りました。
じいちゃんばあちゃんのお家に帰ってから、お留守番していたじいちゃんに今日は楽しかったよ〜。と今日のことを話すばあちゃん。
じいちゃんの返事は「それにしても、その服は良い色だな。」ニヤニヤしながら話すじいちゃんの話をよく聞けば、いつだったか、じいちゃんがばあちゃんにプレゼントしたものだとか。今日も良い1日だったけど、そんな姿が一番思い出に残りそう。
「じいちゃんまた次は、一緒に歩きましょう。」
今日のお散歩情報
・飯田市立動物園
所在地: 長野県飯田市扇町33
開園時間: 9’00~16’30 (月曜休み)
WEBサイト: http://iidazoo.jp
・りんご並木
所在地: 長野県飯田市本町1丁目
WEBサイト: http://www.city.iida.lg.jp/namiki/home.html