今回インタビューを受けていただいた宮内さんは東京都出身。都内の大学院で建築を学んだのちにゼネコンに就職。その後、飯田市にある大平宿の保存に携わりたいと、2020年1月に単身Iターンされました。

大平宿についてはこちらをご参照ください(NPO活動法人 大平宿をのこす会ウェブサイトより)

「飯田に来て人として成長できた。」と語る宮内さんが、飯田で働きながら一体どんな暮らしをしているのか伺ってきました。

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出身地 東京都稲城市
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現居住地 長野県飯田市
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Iターン歴 1年
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仕事/暮らし 建築・設計見習い/大平宿の保存活動、古民家改修
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━━宮内さんは現在、どんな日々をすごされていますか?

平日は市内の設計事務所で設計のアシスタント、休日は大平宿の保存活動に関わったり、近隣でDIYで古民家改修をしている人たちの手伝いなどをしています。

自身で設計した構造物のDIYをする宮内さん

━━宮内さんの移住のきっかけは?

飯田市にある大平宿の保存に関わりたいという思いから、前職のゼネコンをやめて一念発起。飯田市へ移住をしました。

━━なぜそこまで大平宿に思いがあるのですか?

大学在学中に大平宿で開催されていた建築のワークショップに参加して、先輩建築家たちの指導のもと実際に現地の建物に触れたことで、日本家屋の面白さと大平宿という場所の可能性に気づくことができたことが自分の人生にとって大きな出来事だったからです。また、東京生まれ東京育ちの自分にとって、かまどを使って米を炊いたり、皆で肩を寄せ合って囲炉裏で暖を取るといった、大平宿でしかできない日本の原風景のような体験がかけがえのない思い出になっていることも、大平への思いに繋がっています。

大平宿内の建物の囲炉裏は宿泊者は自由に使うことができる

━━平日も休日も建築に関わっていますが、仕事と生活の線引きはありますか?

どちらも好きで携わっているし、楽しんでいるのですが、強いていうなら「一から、そのプロジェクトに関われるか」どうかが線引きだと思います。前職が建設現場の施工管理だったこともあり、古民家改修のお手伝いは御施主さんと「ああでもない、こうでもない」と相談しながら、現場感覚で進められるので自分もワクワクしながら作っています。

━━Iターンしてよかったと思うことなんですか

東京に比べて自分の時間が作れることです。休日だろうが建築に関わりたいと思っている自分でも、東京にいた頃の仕事の9割はライスワーク(ご飯を食べていくためだけの仕事)でした。飯田に来てからは、ライスワークとライフワークのバランスが取れて自分のペースで働きながら暮らしを作ることができています。

━━ではIターンして大変だと思うことはなんですか?

地域の人との価値観の違いでしょうか。東京では個人主体で合理的に生きることが美徳とされていて、自分もそうしていましたが、飯田に来てからはコミュニティや人の輪を重視する価値観があるように感じて、考え方のギャップに戸惑いました。移住2年目に差し掛かる今ではなるべく「人との繋がりを考え、動く」ということが身についてきて、人として成長したと感じています。

飯田に来てからは人との繋がりが大事だと語る宮内さん

━━今、飯田で暮らしていて一番楽しいと思う瞬間はなんですか?

大平宿を訪れた人たちを案内したり、大平宿の建物の構造や町の成り立ちを説明しているときが一番楽しいです。これは建築と大平宿に携わっていて、かつ飯田市に住んでいる自分にしかできないことだと思うし、自分が大好きなこの場所の良さを他の人に知ってもらえた瞬間は至福のときです。

大平宿の案内をして周るときは至福のとき

━━これからの展望はありますか?

飯田だから残っている建物や景観というものが多くあるし、これらは日本にとって宝になると思うので、できるかぎり飯田で建築に関わっていたいと思っています。

江戸時代に建設された大平宿の建物群

━━自分にとって理想の生き方はありますか?

自分の興味に従って、行動し続ける人生でありたいと思っています。

━━生き方を模索する後輩たちに何か一言お願いします。

僕自身も絶賛模索中ですが・・・(笑)

僕は「人生の9割は洒落」だと思っています。失敗を臆することなく、楽しそうと思うことにチャレンジし続けてください。失敗はしても大丈夫です!


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