I-Portに加盟している支援機関の特徴や、普段どんな仕事をしているのかについてお伝えしている「おしえて!支援機関さん」。第7回目は日本政策金融公庫さんです。ふだんの生活ではあまりなじみがないですよね?普通の金融機関とは何が違うのでしょうか。
そもそも「日本政策金融公庫」ってどんなところ?
日本政策金融公庫は一般の金融機関が行う金融(=融資などお金を融通すること)機能を補うことを目的として、国の中小企業や小規模事業者政策を推進するために業務を行っている政府系金融機関です。
普通の民間金融機関とは異なり預金業務や振込などの為替業務はなく、もっぱら融資業務のみ。「民間金融機関の支援を受けにくい分野への貸出」や「公庫が支援することにより民間金融機関の支援を受けやすくする(「呼び水効果」と言います。)貸出」を取り扱っています。
最寄りにあるのは、伊那市の中心街にある「伊那支店」。ですが、市内の経営者にむけては飯田商工会議所に定期的に相談窓口を開設して対応しているほか、町村部では商工会と連係して窓口を設けています。
最近では融資のインターネット申し込みを開始するなど、民間金融機関に先駆けてデジタル化も実施。さすが政府系金融機関といったところでしょうか。
https://www.jfc.go.jp/n/service/apply.html
ここ数年は、新型コロナウイルス対応の中小事業者支援に関する報道で耳にした方も多くいらっしゃると思います。コロナだけでなく自然災害や創業、あるいは経営改善が必要な場合などで登場することが多いのも特徴です。
具体的にどんなことをしてくれるの?
https://www.jfc.go.jp/n/finance/social/index.html
日本政策金融公庫の特徴はなんといっても「全国の起業や新規事業に関する成功事例」をたくさん持っていることです。
南信州エリアではまだ普及していないビジネスや、公益性の高いソーシャルビジネスなどの情報は、かなりの充実度。「〇〇県ではこういう方法で頑張っている人がいる」など、事業のヒントになる情報も多く集まっています。また場合によってはビジネスマッチングや事業承継マッチングなども進めているほか、移住&起業をテーマにしたイベントなども開催しており、融資だけでなく様々なコンテンツで起業や新事業を後押ししてくれます。
ちなみに私は「各種様式ダウンロード」というページを重宝しています。月別収支計画や事業計画書の様式だけにとどまらず、業界の調査レポートや経営指標やアンケートなど、補助金申請や同業他社の動向を調べるときに役立つデータがけっこう集まっていますよ!
https://www.jfc.go.jp/n/service/dl_kokumin.html
最後に、伊那支店の近藤支店長からコメントをいただきました! ちなみに日本政策金融公庫の支店長は当然ながら全国転勤なのですが、近藤支店長はなんと飯田市ご出身で、全国転勤する中でふるさと伊那谷に戻ってこられたという方です。
「日本公庫は『一般の金融機関が行う金融を補完すること』を旨としつつ、国の中小企業・小規模事業者政策や農林漁業政策等に基づき、法律や予算で決められた範囲で金融機能を発揮している金融機関です。全国に152支店あり、伊那支店では主に小規模事業者の方へのセーフティネット機能の発揮や成長戦略分野への取組支援等をしております。
創業に関して言えば単なる資金調達だけでなく創業計画策定支援や各種イベント開催による情報提供支援も実施しています。また若年層の創業マインド育成のため『高校生ビジネスプラン・グランプリ』も開催しています。創業に関するご相談があればお気軽にお問い合わせください。
また、飯田市出身者としては、飯田市で起業しようとする方にはぜひ頑張ってもらいたいですし、さまざまなかたちで公庫としても支援できたらと思っています。私自身は飯田市を離れて全国をまわっていますが、南信州は何事に対しても真摯に取り組む方が多く、地域の発展に寄与するようなソーシャルビジネスに取り組もうとする方も多くいらっしゃいます。そうした分野でも情報提供をはじめお手伝いしたいと考えています。幸運にも地元のために働く機会を得たので、融資だけでなく情報提供やマッチング等の様々なサービスを通じて少しでも地元に恩返しができればいいなと思っています」
近藤支店長ありがとうございました。それではまた次回、お会いしましょう!
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