I-Portに加盟している支援機関の特徴や、普段どんな仕事をしているのかについてお伝えしている「おしえて!支援機関さん」。第6回目は日本貿易振興機構「ジェトロ長野」です。ついにグローバル展開のお話になります。南信州名産のあの果物も登場しますよ!

長野市若里にあるジェトロ長野の入居している建物。今年6月末に引っ越したばかりで、同じくI-Portに加盟している長野県中小企業振興センターと同じビルに入りました

そもそも「ジェトロ」ってなに?

 みなさんも国際ニュースや新聞などで「現地のジェトロ○○事務所によると…」という話題を耳にしたことがあるかもしれません。ジェトロとはJapan External Trade Organization=日本貿易振興機構の通称で、海外55か国76拠点、国内48拠点、計120以上という大きな国内外のネットワークを持つ独立行政法人です。対日投資の促進のほか、農林水産物・食品の輸出や中堅・中小企業等の海外展開支援、さらには海外市場の調査や研究を通じて、日本と世界の国々における貿易の拡大及び経済協力の推進を目的に活動しています。国内1,114人、海外705人の職員がいらっしゃるそうです(2021年4月1日現在)。

 ちなみに似た名前で「ジャイカ(Japan International Cooperation Agency=国際協力機構)」がありますが、こちらは発展途上国の経済および社会の発展に主眼が置かれています。駒ヶ根に研修施設があるのはこちらの「ジャイカ」なので、南信州の人にはジャイカの方が聞きなれているかもしれませんが、今日は「ジェトロ」のお話です。I-Portの窓口は長野県内の窓口である「ジェトロ長野」が担当してくれています。

ジェトロのウェブサイト。目的別・地域別・産業別に様々な情報を集めることができる

具体的にどんなことをしてくれるの?

 「ジェトロ長野とか海外展開とか言われても、南信州ではあまり身近に感じないな~」と思われているみなさん!南信州エリアは「農産加工品」の分野では日本でも屈指の海外展開を成功させているエリアであり、ジェトロと緊密に連携しているのです。まさに「飯田を拠点に全国へ、世界へ」を達成しているのですね。農産加工品分野で可能だったことか、他の分野では不可能…なんてことはないですよね。

上の動画のような支援に加え新型コロナウイルスの影響がでた後も、ジェトロでは様々な支援策を充実させています。そのひとつが海外におけるECサイト販売を支援する「JAPAN MALL事業」。主に食品・雑貨・日用品などの消費財を中心に世界60以上の連携先ECバイヤーに商品を紹介する事業です。
原則、国内納品・国内買取・円建て決済で取引が完結するため、複雑な輸出手続きが不要という魅力的なもの。成約した商品のプロモーションを連携先とジェトロが実施しています。長野県内や南信州エリアでも活用している企業さんがいらっしゃるそうです。

海外におけるEC販売プロジェクト(JAPAN MALL事業) | ジェトロのサービス – ジェトロ (jetro.go.jp)

ちなみに、わたし個人的にはジェトロ公式Webサイト内にある国(地域)別のビジネス情報がおススメです!いわゆるマーケット情報だけかと思いきや、各国の商習慣や生活習慣、歴史的・地理的な背景、法規制の説明など、見ているだけで「へぇ~」と思いながら、ちょっとした旅気分が味わえます。もちろんビジネスに役立つ情報も沢山あり、またセミナーや研究レポートなども提供してくれるので、たいへん重宝しています。自分で学習できる動画コンテンツも沢山あります。

ジェトロ長野の皆さん

最後に、ジェトロ長野の堤所長からコメントをいただきました。

「これまで海外企業と取り引きをするというと大企業のイメージが強かったと思いますが、コロナの影響もありオンラインでどこでも繋がれる環境になった結果、主役は中小小規模事業者にシフトしています。国境を意識せず、海外展開に取り組んでもらえる気持ちが皆さんにあれば、ジェトロは二人三脚で取り組みますので、ぜひ世界にも目を向けて事業を考えてみてください!」

それではまた次回お会いしましょう!


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