こんにちは。今年の冬が暖かいのか、飯田が暖かいのか。
とにかく日中はコートを脱いで、体をのびのーびと伸ばせる日が多くて。寒いのが苦手な自分にとってはとても過ごしやすいです。
さて、今回は街から少し離れまして。ライン下りでもおなじみの天竜峡周辺を歩いてみました。
JR飯田線の天竜峡駅。ホームに着くとイケメン船頭(マネキン)が迎えてくれます。
まずは駅を出て右側、商店街などが並ぶ方面へ進み、すぐに見つけた小道に入ります。
小さな碑があったり、いい感じの小道があったり。
商店街は閉店セールをしていたり、商品を残したまま廃業していたり。
途中で、ただならぬオーラを放つ背の高い木を発見。
樹齢約一千年のネズミサシの木。この木は時代の移り変わりを高いところからずっと見ているのかな、なんて思いを馳せつつ。
「もうお店はなさそうだ、引き返そう」と思ったところで、小さな直売所を発見。
午前中のみ営業しているお店のようで、まさに店仕舞いギリギリで店内を見せてもらいました。
私「この亀の飾り?はなんですか?」
店のおばちゃん「なんだろうねぇ、今日持ってきてくれたんだよねぇ」なんて会話を交わして、ネギとむきくるみを購入。
引き返して、今度は観光地側へ。
土産物屋が三軒…と思いきや真ん中のお店は土産物屋をリノベーションしたカフェでした。
曜日替わりで出店者が変わるそうです。この日はTOJIYAの日、一旦休憩してお昼をいただきます。他の席には、近所のおばあちゃんたちと思われる方々。町の人たちの憩いの場になっているのかな。なんだかいいなぁ。
魚のランチをいただきました。
お腹いっぱいになったら、また周辺を散策。
たぬきがいっぱいの庭や、レトロな歯医者さん。
天竜峡焼きという焼き物の窯元もありました。
天竜峡焼きは駅前の土産物屋にも売っています。
秘境感が漂う、天竜峡周辺。自然に囲まれながら散策するのは気持ち良いです。
ちなみに今回は船には乗りませんでしたが、冬季は「こたつ船」に乗れるそうですよ。
さてこのあたりを散歩してみて、開店しているけれど店先に誰もいない、という大らか(!?)な営業スタイルのお店が何軒もあり、そういった所にこの地域の良さがあるなぁと感じました。
植物に侵食されている空き家も何軒かあって、役目を終え自然に還っていく姿を見ているような気がして、儚いのだけどでも寂しいとは少し違う感情を感じました。
みなさんはどう感じるでしょう。ぜひ歩いてみてはいかがでしょう?
参考:飯田市文化財保護情報サイト「文化財保護いいだ」名勝 天龍峡(天竜峡)
https://www.city.iida.lg.jp/site/bunkazai/tenryukyou.html
テキスト・写真・イラスト/内山温那